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九月大会 投句一覧

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1、Q&Aさん

廃校のバス停ひとり星月夜

車椅子の児と曇天の墓参り

赤坂で推しメン見かけ秋日和

駄菓子屋のレジにラジオと虫籠と

竜胆や古民家カフェは準備中

転勤を告げる寝室秋の雨

2、鳥田政宗さん

姉が見たアラブタワーに星月夜

秋雨やレトルトの参鶏湯食む

立秋や俳句バトルで優勝す

捕まえた虫籠の虫終身刑

竜胆や独り生き抜けそうな奴

秋の空四十五秒で何できる

3、ゆきまちさん

星月夜返却したくない絵本

草相撲参りましたと言いなさい

独身の姉の新婚ノート月

虫籠へ瀕死の虫を入れて水

竜胆やアンネの日記知らぬ夫

天の川今何処にいる天の川

4、朝月沙都子さん

カルメ焼きぷわわ星月夜の魔法

身に入むや新参猫の頬に傷

絵にっきのあさがおのつる右まきだ

虫籠を袖に庇ひて馬喰町

竜胆や乳房重たき壮年期

をんなとは喋るいきもの葉鶏頭

5、ポールさん

甲子園別るるバスに星月夜

重要参考人海猫帰る

竜田姫視線をそらすトプ画かな

虫籠や土下座の似合ふ傾奇者

竜胆や照準外し引鉄を

カステラを枕にしても秋思かな

6、京野さちさん

独り身の牛丼チェーン星月夜

龍淵に潜む「列車が参ります」

「風雲児たち」完結の日の紅葉

虫籠やプラスチックは昭和製

竜胆や益荒男死んで吾が残る

秋雨や電信柱やや斜め

7、ギルさん

星月夜閉鎖されたる造船所

たらればを吐きたる妻と墓参

絵日記の風は飴色秋高し

虫籠の四方に風の抜けどころ

竜胆や夕餉の卓に裁ち鋏

秋草や指ひらききる斬られ役

8、北川颯さん

星月夜は笑ふ一流ホテルの香

参考書閉じて鞄に天高し

(前書:緊急事態宣言発令) 

身に沁むや全て予定に二重線

星一つ網に捕らえて虫籠へ

竜胆や蕾ひらいて影に浮く

小さく小さくふらここ揺らす秋蝶よ

9、山田真滉さん

星月夜チャペルの鐘につつまれて

菊の香が染みる参列者らの指

櫨紅葉嘘を記した日記かな

虫籠に一番星をつかまえて

竜胆や田んぼに捨てたぬいぐるみ

風死すや彼女の吐いた捨て台詞

10、翔玄さん

臙脂なるトラムは行けり星月夜

降参の笑みに転がる秋野かな

木曜日しらつゆを飲む小人見たり

枯枝の斜に他無き虫の籠

ゼロになる体竜胆のことらし

陵墓静かサマルカンドに砂の風

11、藤 雪陽さん

星月夜バターロールの発酵す

墓参り父から祖父へシガーキス

毒瓶ニ幽閉サレテココノカメ

退職しひねもす虫籠をみつめ

やまぶしのしとにひかめく濃竜胆

ほと痛し赤坂プリンスの秋果

12、葛城蓮士さん

星月夜シャッター街の名に銀座

参加者の一人陽性鶏頭花

死にたくてピザ食べたくて月今宵

虫籠だつた匣からつぽの生命

木洩日のひとすぢを選る唐竜胆

猿酒や夜摩天行つたきりの祖父

13、広瀬 康さん

猫のぼる螺旋階段星月夜

墓参り魔王と呼ばれてた恩師

小鳥来るほほ笑み帰る未来人

学会の目玉は虫籠の中に

竜胆がセーブポイントめく夜明け

九月尽連載再開の虚報

14、魚睫毛さん

遠山の風甘やかに星月夜

参道や影こまごまと竹の春

秋茄子の中に秋茄子ありにけり

虫籠へ小さき傷のきらめきぬ

竜胆に染まるやうなり視神経

入り口は二つで秋の海閉鎖

15、山川賢茶さん

初めてのルージュの君や星月夜

母背負ひ参道の坂秋日和

カンバスを埋め九月へと継ぐ日記

虫籠の隅に蛹化の我のゐて

竜胆や紫似合ふ娘のICHIZU

赤とんぼ緩和ケア病棟の母

16、俳句読太郎さん

剝製に硬き鉤爪星月夜

参拝の掌厚し棗の実

日記に嘘真夏の僕を終えるために

あたら夜のあかるきに置く虫籠かな

半球を継ぐりんだうの深さかな

草の花選る深爪をためらはず

17、五月闇さん

触れざればドア動かざる星月夜

参観日派手な扇のあれが母

明日に見ん夢を記して秋の蝶

虫籠に死骸たくさんある 重い

竜胆のみづのあふるるやうに影

ざわざわと重陽の波消えにけり

18、山田すずめさん

星月夜ピアスのための穴細く

参加者に蜉蝣もゐる七並べ

Vチューバーの頬撫でている生身魂

虫籠へ母の小指の爪を入れ

竜胆や北の訛りの修道女

なだらかに振りて良夜のフライパン

19、坂西涼太さん

星月夜傾きつづく地平に立つ

紅葉かつ散り参内の陰陽師

黄落や考の日記の嘘だらけ

虫籠のいのちを光へと放つ

撒かれたる鞄の中身濃竜胆

猫の背の並ぶ桟橋秋の雲

20、日暮こゆきさん

太ももを絡めて星月夜に融ける

参拝の指に色なき風生まる

ひと夏の龍を育てていた記録

虫籠や故郷に夜ひろがれり

あれが竜胆だよ、わたしの前世。

雲流るる空の上から順に秋

21、渡辺かやさん

君産まれ祝福あまた星月夜

参りました参りましたつくつくし

じいちゃんの書いた飛行機旅日記

虫籠に食い入る子らの青天井

幸せはなんと見ぬくし笹竜胆

秋声や草むらに入る猫二匹

22、青海也緒さん

阿形像みたいな欠伸星月夜

人参の花お下がりを喜んで

流れ星カラーボールを強盗へ

虫籠に花の指輪と抜け殻と

りんだうが鳴る白き膝ぶつかれば

本番が二番目の出来秋日和

23、ただのワタナベさん

聖堂の対価は金貨星月夜

群青は海太刀魚の列参差

笑顔しか描かぬ絵日記降り月

虫籠や性交の音立ち消えて

竜胆や日々自画像の崩れ墜つ

餞別の握手短し秋曇

24、Moro☆さん

起きている最後のひとり星月夜

降参を告げる両の手鰯雲

無言電話の中おなじ法師蝉

虫籠に羽ばたくという重さかな

手ばなした幸せ掌に竜胆

許すとは諦めること墓洗う

25、山本先生さん

地区予選を明日に星月夜の素振り

今年酒一文無しの参上す

満月や龍の紫煙を燻らせて

虫籠に溺れる声のありにけり

本降りの夜の竜胆の仄光る

休暇果つ今頃弾けるはずのギター

26、机上の九龍さん

星月夜真ん中の子がぴょんと跳ね

夜の秋ほろほろと澄む参鶏湯

白地図に虹の予報を書き込みぬ

⁣虫籠になんにもないを育てをり

竜胆を辿れば神の子の祠

廃校のサバトに鵙の磔刑餌

27、にぼちゃんさん

星明り馬は京へ走り続け

親の来ぬ授業参観秋の空

絵日記に手足のうごく雪だるま

虫籠の外側に虫をりにけり

竜胆や空の近きを鳥の番

記憶とは海なり冬は残酷なり

28、葵新吾さん

銭湯の煙ほどけて星月夜

参観日の挙手は一斉鰯雲

名月を質に今宵のカツプ酒

虫籠に海の風吹く二階かな

石垣に墓も仏も濃竜胆

寝に帰るだけのアパート獺祭忌

29、いかちゃんさん

星月夜轢死の鹿に遭うてより

秋郊を疎らに往ける参列者

きょうは木にのぼってあきをききました

虫籠に島の木切れを持ち帰る

りんだうは夜雨の余香をめくれつつ

秋分の日の線香をさすちから

30、詠頃さん

星月夜しやなと便箋仕舞ひけり

お面して参上したる浴衣の子

曇りのち雨けふ流星はふたつあり

駆け寄るは音なくしたる虫籠かな

竜胆の叫びは風として戦ぎ

もろこしの吾子の前歯に回りそむ

31、金谷きれきれさん

オルガンの風を飲み干す星月夜

お参りに行きますと 教会も夜長

梨食ひぬとツイートしけり 梨食ひぬ

虫籠にひかり捕らへて見つめける

調べれば分かる不幸よ竜胆よ

割り箸も辛子も眩し秋おでん

32、舘野まひろさん

履歴書に増える「退社」や星月夜

秋晴の窓あけて参観日かな

新作は秋茄子のマリトッツオです

虫籠や腕が抜けなくなつたまま

竜胆や漢方になき示性式

ポテト盛る手つきや震災記念日

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